多種の乳酸菌と酵母で腸内環境に良い「ケフィアヨーグルト」を作ってみた

腸内環境を改善すべく、今回はケフィアヨーグルトを作ってみました。

日本国内ではケフィアはスーパーなどで買えません。ケフィアには酵母が含まれているためガスにより容器が膨張してしまうからだそうです。

日本では容器にガスを逃がす穴を開けられないので、「ケフィアを試したい!」という場合、自分で種菌を手に入れて発酵させるしかありません。

ケフィアとは

ケフィアはロシアのコーカサス地方周辺で伝統的に飲まれ続けてきた発酵乳です。定義的にはヨーグルトとは違うみたいですが、まあ同じようなものです。

一般的に流通しているヨーグルトは菌種が1~2種類のものが多いみたいですが、ケフィアの場合は多種の乳酸菌と酵母で発酵させています。

腸内環境は個人差がありどのような菌が合うかは摂ってみたいと分かりません。ケフィアは一般的なヨーグルトと比べ菌の種類と酵母を同時に摂れるので効果が出やすいといえます。

種菌は「オリジナルケフィア」

オリジナルケフィアのパッケージ

ケフィアの種菌はいくつかメーカーが扱ってますが、ロシアのなんとかいう機関と長く提携しているらしいケフランの「オリジナルケフィア」を買ってみました。

種菌16包

16包入り。牛乳500mlにつき1包です。何回か植え継ぎすることを考えると結構な量作れますね。

ケフィアのつくりかたが記載されたパンフレット

ちゃんと作り方のパンフレットも入っていますのですぐ作れます。

ケフィアヨーグルトを作ってみよう

牛乳とオリジナルケフィア

実際にケフィアヨーグルトを作ってみようということで、明治おいしい牛乳を使って発酵してみます。

発酵できる種別には「牛乳・低脂肪乳・豆乳・加工乳」であればOKです。種別に「乳飲料」とあるのは無理。牛乳パックに記載があるので確認を。

成分無調整の牛乳が固まりやすいのではじめはそれで作ったほうがいいでしょう。

牛乳パックに種菌を投下

牛乳パックの口を開けてケフィア種菌をドバっと入れるだけ。1包につき500mlなので、1L牛乳パックを使う場合は2包入れます。

あとは口をしっかり持ってシェイクします。滑ってぶち撒けたら悲惨なので、心配な方は柄の長いヨーグルトスプーンを使って混ぜると便利です。

画像ではシェイクするためのスペースを空けるために少し牛乳をコップに分けましたが、満タンの状態でシェイクしてもちゃんと発酵できましたので、このへんはお好みで。

牛乳パックをクリップで留めて放置

口をクリップで閉じたら常温25℃で発酵させます。時間は24時間で発酵完了します。夏季の5月~9月まではケフィアウォーマーを使わなくても放置でOKです。

冬季の10月~4月までは温度を維持するためケフィアウォーマーを使う必要があります。冬季は出来上がるまで2~3日かかる場合もあるらしい。

25℃というとカスピ海ヨーグルトを発酵するときと同じ温度なので、たいていのヨーグルトメーカーにはその温度で温めるモードが搭載されているはず。

なので、ヨーグルトメーカー持っているならケフィアウォーマーは必ずしもいりません。

出来上がり

出来上がったケフィアヨーグルト

これを作ったのは5月で25℃を下回る時間もあるわけですが、ちょうど24時間ぐらいで問題なくケフィアヨーグルトが出来上がりました。

スプーンですくう前は見た感じかなり固まっているように見えましたが、スプーンですくったり、ゆすったりするとゆるくなります。

ヨーグルトより少しゆるめの固さになったら完成だそうです。おぼろ豆腐ぐらいが目安なのでちょうどいいゆるさかなと。

食べてみるとまあ普通のプレーンヨーグルトという感じです。本場のケフィアはかなり酸っぱいらしいので、日本人向けに食べやすくしたということなのかもしれません。

まとめ

ケフィアはカスピ海ヨーグルトと同じ25℃程度の発酵温度なので、今の季節なら放置するだけなのでラクチンです。牛乳パックに種菌入れて放置するだけ。植え継ぎするなら容器の熱湯消毒とか必要ですが。

ただし、出来上がりまでに丸1日と時間は長めにかかります。参考までにプレーンヨーグルトでヨーグルトメーカーを使う場合、発酵時間は8時間前後です。カスピ海ヨーグルトなら12時間以上といったところ。

それでも多種の乳酸菌と酵母がケフィアだけで摂れるのはメリット。